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2007年10月17日 (水)

『「雲」の楽しみ方』は充分楽しめない

 ギャヴィン・プレイター=ピニー著;桃井緑美子訳『「雲」の楽しみ方』
  河出書房新社、2007.7.30、345p、2400円
 The cloudspotter's guide by Gavin Pretor-Pinney の翻訳。

 動植物の分類のように、雲を10の類に分け、「種」や「変種」を設けているのが、不思議な感じ。
 その10種類というのは、積雲、積乱雲、層雲、層積雲、高積雲、高層雲、乱層雲、巻雲、巻積雲、巻層雲。お互い似ていて、混乱する。名前だけでは、なかなかイメージがわかない。
 それぞれに種や変種があると書いたが、種では、例えば「レンズ雲」は層積雲、高積雲、巻積雲に同じ名前のものがある。「塔状雲」も、層積雲、高積雲、巻雲、巻積雲に含まれる「種」の一つとして挙げられているという具合で、固有な名にはなっていない。
 変種にいたっては、「不透明雲」「二重雲」などが、やはり10に分けた雲の種類のあちこちに登場する。
 ここでいう「種」や「変種」は、動植物で用いられているのとは全然異なり、単なる一般名称にすぎない。

 10種類それぞれが1つの章で取り上げられている。そこには例えば「積雲を見分けるには」という形で、その雲の説明がついているが、たった1ページだけ。そのページの写真はあまりに小さい。あとは延々とエピソードが続く。文化、風習が違い、また翻訳文なので、こういう文章をずっと読んでいくのは、けっこうしんどい。

 積雲以下の10種類の雲の、種や変種すべてについて、大きな写真を載せてほしかった。文章を適当にカットしてでも、……。
 それと繁雑かも知れないが、英語表記を併記してほしかった。著者は「雲を愛でる会」(The cloud appreciation society)を主宰していて、ホームページを開設している(http://www.cloudappreciationsociety.org)。面白いHPだが、雲の名称が全く分からない。というか、日本人で「高積雲」や「巻層雲」の英語を知っている人がどれだけいるだろうか?。HPへの連係を考えたら、相当する英単語をぜひとも付けてほしかったところだ。

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コメント

すみません。
以下になります。
http://konton.cside.com/index.php?go=3L8BFu

はじめまして。

更新しなくなって久しいようですが、こちらのリンクに記事を張りましたので、お知らせにあがりました。

http://konton.cside.com/index.php?go=

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